2024 年 44 巻 4 号 p. 241-251
【目的】流出路起源心室期外収縮(OTVPC)の電位波高を用い,CARTO®システムのVoltage Mapにおける大動脈および肺動脈弁上/弁下判別閾値を検討した.【方法】冠尖造影または肺動脈造影を実施した症例で,左室流出路(LVOT)および右室流出路(RVOT)から従来カテーテルで取得したOTVPCの電位波高値[mV]を用いて,受信者動作特性曲線解析(ROC),Diagnostic Performance Plot(DP)を用いて判別閾値を算出した.【結果】LVOTの双極電位(Bi)ではBest cut-off値(BC)が0.76[mV],Area Under the ROC-Curve(AUC)は0.92,RVOTのBiではBCが0.59[mV],AUCは0.95であった.また,DPより95%的中率とした場合のLVOT Biの弁上判別閾値は≦0.48[mV],弁下判別閾値は≧2.56[mV],RVOT Biの弁上判別閾値は≦0.4[mV],弁下判別閾値は≧0.34[mV]であった.【結論】OTVPCの電位波高値を用いた大動脈,肺動脈弁上/弁下の判別能はBiで優れ,それぞれの判別閾値を特定した.