心電図
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メディカルチェックとしての運動負荷試験の適応について
川久保 清柳堀 朗子青木 和夫郡司 篤晃野崎 彰大城 雅也井上 博杉本 恒明坂本 静男
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1991 年 11 巻 6 号 p. 724-728

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抄録
心疾患の既往のない一般成人におけるメディカルチェックとしての運動負荷試験の適応基準を設定する目的で, 運動時ST下降と冠危険因子の有無との関連について検討した.対象は運動型健康増進施設にてトレッドミルによる運動負荷試験を行なった男性246例 (平均年齢43.4歳) と女性347例 (平均年齢44.5歳) とした.検討した冠危険因子は年齢, 安静時心電図軽度異常, 高血圧症, 高コレステロール, 高中性脂肪, 高尿酸, 高血糖, 肥満であった.運動負荷時ST下降は男性9.8%, 女性10.1%にみられた.ST下降の有無と関連のあった危険因子は男性では年齢40歳以上と安静時軽度心電図異常, 女性では年齢40歳以上であった.40歳以上例において, 冠危険因子保有個数とST下降の頻度には関連がみられなかった.スクリーニングとしての運動負荷試験の適応は年齢 (40歳) で設定する必要があるものと結論された.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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