心電図
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冠攣縮性狭心症の冠トーヌスに対する自律神経系とカテコラミンの寄与
斉藤 勉岸田 浩佐野 純子多田 祐美子早川 弘一
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1996 年 16 巻 3 号 p. 232-241

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抄録
異型狭心症を対象として心臓交感神経系の賦活により―過性心筋虚血発作を誘発し, その際の体液性因子, 血行動態, 心臓自律神経活動の経時変化を解析した.異型狭心症19例と対照群5例にホルター心電図と携帯型血圧計を装着し, 早朝にインスリンを0.11U/kg静注し, 血糖, コルチゾール, カテコラミン, 血行動態, および心拍変動解析による自律神経活動を経時的に静注後2時間まで測定した.心拍変動解析はRR間隔変動を最大エントロピー法にて行い, 低周波数成分 (LF: 0.04-0.15Hz) と高周波数成分 (HF=0.15-0.40Hz) に分離定量し, HFを心臓副交感神経活動, LF/HF比を交感神経活動の指標とした.その結果, ST変化出現直前にはHFは不変, または減少し, ノルエピネフリンとLF/HF比は上昇した.
したがって, 異型狭心症のインスリン負荷によるST変化出現には交感神経活動亢進の関与が示唆された.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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