心電図
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虚血不整脈及び再灌流不整脈に対するischemic preconditioningの抑制作用―ラット冠結紮再灌流不整脈モデルを用いて―
小森 貞嘉李 兵紅河埜 功佐野 壮一武田 聡長田 満澤登 貴雄石原 司渡辺 明規梅谷 健井尻 裕橋本 敬太郎田村 康二
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1997 年 17 巻 2 号 p. 133-140

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抄録
雄Sprague-Dawley ratの左冠動脈の結紮再灌流不整脈モデルを用いてischemic preconditioning (IP) の抗不整脈効果, 機序について検討した.3分間, 1回の心筋虚血によるIPによりその後の冠結紮不整脈および再灌流不整脈は抑制された.また, 冠結紮不整脈と再灌流不整脈に対するIPの抑制効果の態度は異なっていた.冠結紮不整脈に対するIPの抗不整脈作用は再灌流時間が1分で認められ, 再灌流時間を20分, 30分と延長するにしたがい減弱した.再灌流不整脈に対するIPの抗不整脈作用は1分の再灌流後にも認められたが, 再灌流時間を10分に延長するとさらに増強して, 再灌流時間30分後にも効果は減弱しなかった.さらに, 冠結紮不整脈に対するIPの抗不整脈作用はaspirinの投与により消失し, その作用機序にprostaglandinsの関与が考えられたが, 再灌流不整脈に対するIPの抗不整脈作用機序にprostaglandinsは関与していないと考えられた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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