心電図
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漏斗胸と他疾患のV1P terminal forceの比較
横山 正義和田 寿郎長柄 英男笠置 康板岡 俊成
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1984 年 4 巻 3 号 p. 267-271

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抄録
30症例の漏斗胸患者心電図を検討した。最も特徴的な所見は胸部誘導V1でP波が陰転していることで, そのP terminal forceは-0.104mm・secであった。これは重篤な僧帽弁狭窄症患者の所見に匹敵する。漏斗胸では運動負荷を施行しても, 手術前後のP terminal forceは変化しない。V1でP波が陰転する理由は, V1の位置が陥凹していること, 右房, 左房が左側に偏位していること, などのためである。また, 30症例中, 25症例に手術前, 右脚ブロック型を認めた。V1のT波は年齢をとわず全例に陰転していた。
健康者, 僧帽弁狭窄症患者, 心房中隔欠損症患者, 大動脈弁閉鎖不全症患者, 肺動脈弁狭窄症患者についても, 運動負荷前後のV1P terminal forceを検討した。
安静時では漏斗胸のP terminal forceが最も著明であった。運動負荷後では僧帽弁狭窄症のP terminal forceが著変する。
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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