心電図
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10.心室期外収縮の自然変動態度からみたHolter心電図法による抗不整脈薬の効果判定の問題点とその対策について
白井 徹郎井上 清
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1988 年 8 巻 2 号 p. 209-214

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抄録
心室期外収縮 (VPC) を1, 000/日以上認める症状の安定した33例を対象に, 自然変動に及ぼす記録間隔とVPC数の影響及びHolter心電図による薬効評価の問題点とその対策につき検討した.結果: (1) VPC数の1週以内の再現性は良好で, 特に10, 000/日以上有する例でその傾向が大きかった. (2) 1日目と2日目, 1週後, 4週後の各記録日との間の自然変動率は各々63%, 66%, 99%と記録間隔が長くなるに連れて大きくなった. (3) 1日目と1週後との間で50%以上の自然変動を示した例を除外した場合の自然変動率は各々43%, 43%, 79%と減少した.
VPCの短期間の再現性は良好で, 特にVPCを多数有する例でその傾向が大きかった.しかし, 長期間の再現性は1日VPC数とは関係なく不良で, 薬効評価を行う際の問題点となる.非治療時2回のHolter心電図から自然変動の大きい例をあらかじめ除外する方法は薬効評価上望ましいと考えられた.
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© 一般社団法人日本不整脈心電学会
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