近年,社会的パラダイムが大きく変わりつつあるが,このようなパラダイムシフトの中で,我が国の工学教育プログラムのあるべき姿が問われている。このような状況を背景に平成8年度に8大学工学部長会議の中に「工学教育におけるコア・カリキュラムに関する検討懇談会」が設置され,カリキュラムの検討が開始された。現時点までに,(1)欧米(とくに米国)で公表されている工学教育に関する文献と内容の調査・分析,(2)8大学工学部のカリキュラムに関する調査を行い,さらに当該懇談会を進めて行く上での約束事項を検討したので,これらにっいて説明するとともに今後の方針についても若干私見を述べる。