1999 年 47 巻 3 号 p. 16-19
近年の若者理工離れの風潮を反映した変質した若者像を現実として,企業内の要素技術教育のあり方を考察した.企業教育ニーズとして,従来大学教育の範疇にある力学教育の充実が強いことから,企業内教育の一部が大学教育の補完になっていることを指摘する.力学教育ニーズが強まった背景には企業の設計業務のあり方が変ってきたことを示す.また大学教育の補完を効率的に行うためには,大学と企業が一貫して技術者を育成して行くコンセプトが必要であることを指摘し,具体案を提案する.