2002 年 50 巻 3 号 p. 44-48
ものづくり技術立国である日本にとって技術者教育の使命は大きく,高等工業高専学校においても,ものづくり教育の効果を上げるための多くの方策が取り組まれてきた.八戸高専機械工学科では,ものづくりの創造性を育成するために,1992年より総合工作実習を実施している.その実施方法は,第4学年で課題製品を設計製図し,次年度の第3学年が製作しているが,第3学年の課題の製作経験に基づいて第4学年で設計製図するカリキュラムでもある.本報告は,総合工作実習における教育方針・課題製作の検討・ミニSLの製作などの事例に基づいた現状と課題について検討した実践教育について述べる.