八代高専機械電気工学科では,本校の平成15年度カリキュラム改定における目標の一つとして,"ものづくりを通した人づくり"を掲げた.これは,"ものづくり"を体験させながらエンジニアの基盤となる"人づくり"を目指そうとするものであり,具体的には1,2年生を対象とした導入科目である「工学入門」と「ものづくり実習」を導入した.本報では,新カリキュラムにおける上記二科目の位置付けについて述べ,「工学入門」については準備を進めている内容を,「ものづくり実習」については平成14年度までの実習内容の改善例をまとめ,その評価について記す.これまでの取り組みでは,学生の"ものづくり"意識の向上が認められた.