教育医学
Online ISSN : 2434-9127
Print ISSN : 0285-0990
食後の立位は座位と比較して脂質酸化量を増加させる
河野 寛也古田 健人坂本 拓巳上田 真也
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2026 年 71 巻 4 号 p. 236-248

詳細
抄録
 食後の立位がエネルギー消費量及び糖代謝に及ぼす影響は明らかにされている一方で,脂質代謝に及ぼす影響ついては十分に明らかにされていない.そこで,本研究の目的を,食後の立位が脂質代謝に及ぼす影響を明らかにすることとした.対象者は男子大学生10名とし,座位及び立位の2試行をランダムに行った.脂質酸化量は,酸素摂取量及び二酸化炭素排出量から算出した.外因性脂質代謝量は13CO2/12CO2安定同位体比分析を用いて評価した.各測定は,Baseline,食後30分,60分,90分,120分に行った.立位の脂質酸化量は,座位と比較して,有意に高値を示したが,外因性脂質代謝量に有意な差は認められなかった.したがって,食後の立位は,優先的に内因性の脂質が利用される可能性が示唆された.また,立位の脂質酸化量は食後30分に最も高値を示したことから,脂質利用に影響を及ぼすためには,少なくとも食後30分まで立位を保持することが重要であることが示唆された.
著者関連情報
2026 日本教育医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top