2013 年 28 巻 2 号 p. 74-78
我々は電子カルテ内に分散した細菌検査関連情報を一元管理して解析することを目的とした独自の感染管理システムを構築した.感染管理システムは多剤耐性菌検出,抗菌薬感受性率(アンチバイオグラム),病棟マップ等の機能を実装した.感染管理システムの利用により,迅速で客観的な感染状況の把握が可能となった.また,煩雑な事務作業が軽減したため,ICTメンバーが各職種の特色を活かした感染管理業務を実施することが可能となった.独自の感染管理システムは自施設の意向を反映しやすく,適切な感染管理に有用であった.