日本環境感染学会誌
Online ISSN : 1883-2407
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短報
手指消毒薬倍量キャンペーン実施内容とその効果
浜田 幸宏岡前 朋子加藤 由紀子久留宮 愛高橋 知子末松 寛之川澄 紀代平井 潤山岸 由佳松浦 克彦三鴨 廣繁
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2016 年 31 巻 1 号 p. 32-35

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抄録
  手指衛生は感染防止技術の根幹をなす.今回,我々は当院において2013年2月から2014年3月までに手指消毒薬キャンペーンを実施し消毒薬の使用量とhealthcare-associated methicillin-resistant Staphylococcus aureus (HA-MRSA)検出率への影響を調査した.キャンペーン前の消毒量は5.8 (L/1000 patient-days)であったのに対し,キャンペーン後は11.6 (L/1000 patient-days)と有意に増大し(p<0.01),MRSA検出率(%)は2.5から1.5に有意に低下した(p<0.01).キャンペーンによる消毒薬の使用量の増大の結果,HA-MRSA検出率の低下に繋がった.
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© 2016 一般社団法人 日本環境感染学会
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