日本環境感染学会誌
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総説
消毒薬,その実践と基礎知識
山口 諒高山 和郎
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2017 年 32 巻 6 号 p. 330-336

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抄録

感染制御において,消毒薬の適正使用は極めて重要である.消毒薬の効果に影響を与える因子として「濃度」「温度」「時間」が挙げられる.スポルディングの器具分類は器材の感染リスクに基づき,クリティカル,セミクリティカル,ノンクリティカルの3種類のカテゴリーに分けるものである.消毒薬は,そのスペクトルや生体毒性に応じて高水準消毒薬,中水準消毒薬,低水準消毒薬に分けられる.適切に消毒を行うためには,消毒薬の特徴,被消毒物品の特徴を理解し,「濃度」「温度」「時間」を意識して消毒薬を使用する必要がある.ICT担当者は,速乾性手指消毒薬の配置及び石鹸・流水による手洗いとの区別,消毒薬の噴霧,経管栄養セットの消毒,カテーテル関連血流感染症(Catheter Related Blood Stream Infection, CRBSI)予防のための消毒薬,血液培養採取時の消毒薬などを常にチェックし,消毒薬の適正使用を推進することが求められる.

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© 2017 一般社団法人 日本環境感染学会
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