日本環境感染学会誌
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感染対策とコミュニケーション teamSTEPPSの活用
中澤 靖美島 路恵
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2019 年 34 巻 3 号 p. 135-140

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抄録

医療が複雑化するなか,伝えたいことを言葉にしてよりわかりやすく伝える技術が必要である.感染対策においても同様で,そのためにはteamSTEPPSのチェックバック,SBAR,コールアウトなどのツールが役立つ.しかしコミュニケーションは伝えたいことを正確に伝達するためのツールに留まらず,相互支援やチームビルディングのツールでもある.またこれらのツールはアウトブレイクを未然に防止する信頼性の高い組織の構築にも役立つ.これらが十分活用されるためには,職位職種を超えてお互いに尊敬の念を込めて主張指摘できる,アサーティブコミュニケーションが醸成されていることが理想である.

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© 2019 一般社団法人 日本環境感染学会
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