2023 年 38 巻 2 号 p. 57-60
Bacillus cereus芽胞のポビドンヨードに対する感受性を血液由来15株と健常者皮膚分離15株の芽胞を用いて作用時間と温度を変えて検討した.いずれの処理条件でも高度耐性株はなく,多くの菌株で10%ポビドンヨード処理5分で約99%の芽胞が殺菌されたが,残りの約1%の芽胞は30分処理後も生残した.皮膚由来株5株,血液由来株3株は5分処理後に生菌数が約0.1%になった.作用温度の違いによるポビドンヨードの効果には大きな差が無く,また血液由来株と皮膚由来株の間に差がほとんど見られなかった.以上によりB. cereus芽胞による皮膚汚染が軽度なら10%ポビドンヨードによる消毒が可能と考えられた.