日本環境感染学会誌
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粒子径を超えた感染制御の新時代:感染性呼吸器粒子の概念と医療現場の対応
大石 貴幸
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2025 年 40 巻 2 号 p. 19-31

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抄録

従来,呼吸器感染症の感染経路は粒子径に基づき飛沫感染と空気感染に分けられていたが,新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより,その境界が再検討された.世界保健機関は2024年初頭,新たに感染性呼吸器粒子(Infectious Respiratory Particle;IRP)という概念を提示し,従来の粒子径による区分を廃止した.IRPは空気中での浮遊や直接付着,接触を通じて感染を媒介する.これを受け,感染対策も新たな基準が求められ,空気予防策の重要性や換気の役割が強調されている.また,N95レスピレーターやサージカルマスク,ガウン,手袋など個人防護具の有効性も再認識されつつある.

本稿では,IRPを介する呼吸器感染症の病原体や臨床現場での具体的対策を,主にウイルス性呼吸器感染症を対象に詳述し,感染制御の新たな展望を提示する.

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© 2025 一般社団法人 日本環境感染学会
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