日本環境感染学会誌
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原著
新型コロナウイルス感染症パンデミック時に患者の直接的看護を行った看護師の心身へのストレスに及ぼす背景要因の検討
江﨑 祐子原田 晴仁三橋 睦子崎浜 智子
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2025 年 40 巻 3 号 p. 121-127

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抄録

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は医療従事者に強い心身的ストレスを与えた.本研究はCOVID-19パンデミック初期に直接患者をケアした看護師のストレス状態と背景因子を明らかにする事を目的とした.2020年9月から10月に患者を受け入れた福岡県久留米市および近隣市10医療施設(2大学病院,4感染症指定医療機関,4市中病院)看護師400名を対象に,心的外傷性ストレス症状の評価(IES-R:Impact of Event Scale-Revised)と背景要因を質問紙調査し289名(回収率72.3%)から回答を得た.直接患者をケアし全項目回答152名(有効回答率52.6%)を分析対象とした.IES-R高値(PTSD:Post Traumatic Stress Disorderハイリスク)群31名(20.4%)だった.IES-R得点と有意関連項目は「医療機関の種類,勤務時間外のCOVID-19に関する情報収集時間,累計対応患者数,患者対応期間」だった.有意項目を従属変数に多段階重回帰分析,多段階二項ロジスティック解析で「情報収集時間,累計対応患者数」はIES-R得点とPTSDハイリスクの独立規定因子だった.情報収集時間と累計対応患者数はパンデミック初期の看護師のストレス因子と示唆された.感染症パンデミック初期のストレス軽減は担当患者数の考慮,迅速で正確な情報収集と発信が重要である.

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© 2025 一般社団法人 日本環境感染学会
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