2025 年 40 巻 5 号 p. 216-225
手指衛生が病原微生物の水平伝播や医療関連感染症を減らすための有効な手段であることは,多くの医療従事者が認識しているにもかかわらず,実際の行動との間にはギャップがある.そのギャップを埋めていくためには,手指衛生が「できない理由」を一つずつ解決していく必要がある.手指衛生自己評価フレームワーク(Hand Hygiene Self-Assessment Framework 2010)は,手指衛生に関する取り組みを俯瞰的に評価し多角的戦略を構築することができるツールである.日本で使用する際の解釈や活用する際のポイントを概説する.