環境感染
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インスタントハンドサニタイザー (アルコール製剤) およびクロルキシレノール添加アルコール製剤の手指消毒に対する有効性
児玉 晴美中尾 誠山本 秀子近藤 文子武市 千佳子畠山 和人一山 智太田 美智男
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1996 年 11 巻 2 号 p. 110-113

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抄録
医療従事者の手指の汚染は院内感染の交差感染の重要な要因の一つである.特に近年の医療の進歩に伴うCompromisedhostの増加に対して, 患者と接触する機会が多い看護職員の日常手指消毒は重要と考えられる.我々は院内感染予防対策の一環として, インスタントハンドサニタイザー (アルコール製剤), クロルキシレノール添加インスタントハンドサニタイザーおよび対象としてオスナック液の3種類の速乾性擦式消毒薬を用いて看護婦の手指の消毒効果を比較検討した.
その結果, インスタントハンドサニタイザーおよびクロルキシレノール添加インスタントハンドサニタイザーについて, 1ml, 2ml使用時ともに約15秒間のラビングにて良好な消毒効果が認められた.また, オスナック液については3ml使用で約15秒間のラビングにて同様の消毒効果が認められた.
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© 日本環境感染学会
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