環境感染
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経腸栄養剤の微生物汚染とその対策
佐和 章弘山嵜 紘道尾家 重治神谷 晃
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1997 年 12 巻 2 号 p. 99-102

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抄録

投与後の経腸栄養剤の残液計3検体の微生物汚染について調べた. 2検体からは103colony forming unit (cfu) /ml, また他の1検体からは106cfu/mlの細菌が検出された. 汚染原因はブレンダーボトルおよび投与ボトルの長期間にわたる繰り返し使用であった. 一方, 投与ボトルの消毒法の検討で (水道水での洗浄) + (0.02~0.05%次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬) では除菌ができなかったものの, (水道水下でのブラシ洗浄) + (0.05%次亜塩素酸ナトリウムへの1時間浸漬) などの方法では除菌可能であった. ブレンダーボトルや投与容器には, 使用のつどの消毒が必要である.

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© 日本環境感染学会
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