抄録
ブロイラーの肉質を改善するため, 仕上げ用飼料の組成が体脂肪含量と風味に及ぼす影響を明らかにするため, 愛知県農業総合試験場及び岐阜県種鶏場の共同研究として, 1971年7月ふ化のブロイラー雛960羽を用いて, 4週齢からCP16%-TDN73%とCP20%-TDN73%の飼料で10週齢まで飼育するものと, 8週齢からCPを4%あるいはTDNを9%増加させる6区を設けて, 10週齢に体脂肪含量及び腹腔内脂肪量を測定し風味との関連について検討した。
体脂肪含量と腹腔内脂肪率との間に高い相関 (r=0.94) があることを確認した。
腹腔内脂肪率は, 低CP飼料が高CP飼料に比較して有意に高くなった。飼料中のCPを増加させると, 腹腔内脂肪蓄積を抑制する効果が認められた。TDNについては, CPほど顕著な差はみられなかった。
腹腔内脂肪率が高くなる飼料で飼育したブロイラーは, 食塩蒸熱処理法では風味においても良いという傾向が得られた。