2000 年 15 巻 2 号 p. 152-155
医療現場における抗菌製品の有用性を検討するために, ICUにおいて抗菌サンダル®(infection control sandals®) と抗菌処理されていない非抗菌サンダル (nontreated sandals) の細菌学的検討を施行した.
この結果, サンダルに付着していた細菌の種類には差は認められなかったが, 各サンダルに付着していた細菌の数は, 抗菌サンダル®では平均±標準誤差が39.4±6.2個/20cm2であり, 非抗菌サンダルでは81.0±24.6個/20cm2であり, 有意差 (p=0.018) を認めた (n=7).付着菌数の減少は, 清潔区域内の病原菌の減少につながるものと期待できる.