環境感染
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病院感染対策の効率化への試み
MRSA陽性者, 保菌と感染の判定
吉川 博子継田 雅美小田 明勝山 新一郎今井 由美子細川 孝子丸田 宥吉石崎 裕子青木 信樹藤井 青
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2000 年 15 巻 3 号 p. 252-258

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抄録

MRSAが多くなった病院の感染対策のために,(1) MRSA陽性患者のベッド回転を良好にする,(2) MRSA感染症の患者の治療を確実にする,(3) MRSAを減少させるの3つの目標を掲げた.
その結果, 第一の目標はMRSA陽性者を感染症患者と保菌者で区別することで達成された.第二の目標はバンコマイシン投与後の血中濃度を測定, および解析 (Therapeutic Drug Monitiring;TDM) の臨床応用, 治療への積極的介入を行うことで今後も改善が期待されている.

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© 日本環境感染学会
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