環境感染
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末梢静脈カテーテル留置中におけるアルコール消毒方法の検討
高橋 美和
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2006 年 21 巻 4 号 p. 278-281

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抄録
アルコール消毒方法に焦点を当て, 末梢静脈カテーテルの消毒方法の違いによる消毒効果を比較し, 有効かつ経済的な消毒方法を検討した. 対象は, 末梢静脈カテーテルを留置しヘパリンロック法を施行している患者121名とした. その121名をアルコール綿での清拭によるアルコール綿群 (66名) とアルコール噴霧法による噴霧群 (55名) に分け消毒効果を比較した. その結果, 三方活栓の菌検出率は, 外側がアルコール綿群13.6%, 噴霧群21.8%であり, 内側はアルコール綿群, 噴霧群共に0%であった. アルコール綿群と噴霧群の両群間の消毒効果に有意差は無かった (P=0.237). 両群間の属性構成に抗菌薬の使用に偏りが見られたが, 菌検出率に影響を及ぼさなかった. アルコール綿法と噴霧法のコスト比較の結果, 噴霧法はアルコール綿法より一ヵ月あたり1/6-1/8以下の計算となり, コストを削減することができた. アルコール噴霧法は, アルコール綿法と同等以上の消毒効果が得られ簡便かつ経済的な方法と考えられた.
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© 日本環境感染学会
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