環境感染
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MRSAによる院内環境の汚染状況の検討
コアグラーゼ型, β-ラクタマーゼおよび薬剤感受性パターンを中心として
豊田 和正, 新里 敬, 仲宗根 勇, 草野 展周, 小出 道夫, 斎藤 厚
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1994 年 9 巻 2 号 p. 6-11

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抄録
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 (MRSA) の分離症例が多かった外科, さらには内科および小児科の各病棟の空中浮遊のMRSAと臨床材料由来のMRSAをコアグラーゼ型別, β-ラクタマーゼ産生性, 薬剤感受性パターンから比較し院内の汚染状況を検討した.
空中浮遊のMRSAのほとんどは, それぞれの病棟の臨床材料から分離されるMRSAのタイプと一致していた.
今回はじめてVII型が外科病棟の空中浮遊のMRSAから分離されたが, その後の医療従事者の鼻腔内および臨床材料から同型のMRSAは分離されず, VII型による病棟汚染の可能性は低いと思われた.
分離されたMRSAの約80%はII型であったが, 小児科病棟の患者を中心としてIPM/CSに中等度耐性, OFLXに感受性傾向を示すI型の増加傾向が認められた.
臨床材料からのMRSAは外科病棟において分離頻度が高く, ほとんどが入院患者由来であったが, 外来でのMRSA分離患者の割合が年々増加傾向にあった.
今回の検討では, 以前のものに比べMRSAのタイプの変化と外来患者での分離頻度の増加が認められており, 今後も継続したMRSAの院内環境調査および分離患者の監視が必要と思われた.
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© 日本環境感染学会
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