Japanese Journal of Endourology
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特集1:Focal therapy
副腎腫瘍のradiofrequency ablation
有馬 公伸山門 亨一郎曽我 倫久人竹田 寛杉村 芳樹
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2011 年 24 巻 2 号 p. 188-193

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抄録
 副腎機能を温存する良性副腎腫瘍に対するfocal therapyとして,高リスク,高齢者,美容的見地から摘除術を拒否する患者には,局所麻酔下で行う経皮的ラジオ波凝固療法(RFA)は,合併症も少なく安全に施行でき,局所制御に優れた代替治療法となり得る.また,長期予後があまり期待できないような転移性副腎腫瘍に対するRFAは,患者のQOLの観点から見ても,良い適応であると思われる.focal therapyには,不完全な切除,細胞破壊による腫瘍残存と再発の可能性があるが,特に経皮的RFAは,容易に繰り返しの治療が可能であり,将来有望な治療法となり得ると思われる.
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© 2011 日本泌尿器内視鏡学会
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