Japanese Journal of Endourology
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クリニカルクラークシップ中の学生に対するドライボックスによる縫合実習:Suture to Ligation Timeに関連する因子の解析
加藤 琢磨杉元 幹史上田 修史林田 有史平間 裕美矢野 敏史松岡 祐貴呉 秀賢内藤 宏仁土肥 洋一郎筧 善行
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キーワード: 腹腔鏡, 手術手技, 学習効果
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2012 年 25 巻 2 号 p. 362-366

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抄録
 【緒言】いかに効果的・効率的に腹腔鏡手術技術を習得していくかは大きな課題である.今回,初心者の縫合結紮時間に及ぼす因子の解析を試みた.
 【対象と方法】20代の学生124名.ドライボックスを用いて鏡視下縫合結紮手技を指導した.自由練習1週間後に,運針から糸の取り出しまでの合計時間(Suture to Ligation Time;SLT)を測定した.泌尿器科で腹腔鏡手術がされていたことを知っていたかどうか,TVゲームを日常的にするかどうか,腹腔鏡手術に興味があるかどうか,将来は外科系診療科を希望するかについての回答とSLTの関連を検討した.
 【結果】腹腔鏡手術に興味があると答えた群で有意にSLTが短かった(P=0.002).また,TVゲームを日常的にする群では,SLTが短い傾向にあった(P=0.051).
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© 2012 日本泌尿器内視鏡学会
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