ロボット支援手術
腎癌cT1b症例におけるロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術 (RAPN) と開腹腎部分切除術 (OPN) の手術成績・術後腎機能の検討
2019 年 32 巻 2 号 p. 246-251
詳細
2019 年 32 巻 2 号 p. 246-251
今回我々は限局性腎癌cT1b症例に対してのロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術 (Robot-assisted partial nephrectomy : RAPN), 開腹腎部分切除術 (Open partial nephrectomy : OPN) の手術成績・術後腎機能を後方視的に検討した. propensity scoreによる1 : 1 matchingを行い, 患者因子および腫瘍因子の調整を行った (RAPN38例OPN38例). RAPNはOPNに対して推定出血量, 術後在院日数で有意に短縮・減少していた (p＝0.0014, p＝0.0281). また, RAPNは手術12ヶ月後でeGFR低下率が小さくなる傾向であったが, 統計学的有意差を認めなかった (p＝0.1018).
