Japanese Journal of Endourology
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ロボット手術
当院におけるロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術の治療成績
伊夫貴 直和上原 博史小村 和正稲元 輝生東 治人
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2020 年 33 巻 1 号 p. 122-125

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抄録

 【目的】ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は2016年4月以降, 多くの施設に普及している. 当院におけるRAPNの治療成績を評価した.

 【対象と方法】2014年3月より2018年8月までに施行した90症例を対象とした. 当科におけるRAPNの手術成績, Adherent Perinephric Fat (APF) との関連, またAPFの予測因子, APFがTrifectaに与える影響について検討を行った.

 【結果】手術時間, コンソール時間の中央値は, それぞれ214分, 106分. 温阻血時間の中央値は19.0分, Trifectaの達成率は, 77.7%. 34例中, 16例でAPFを認め, 手術時間が長くなる傾向があったが, 温阻血時間およびTrifecta達成には影響を認めなかった.

 【結論】当科でRAPNは安全に導入され, 症例を重ねるにつれて周術期成績およびTrifecta達成率の向上を認めていた.

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© 2020 日本泌尿器内視鏡学会
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