2020 年 33 巻 1 号 p. 145-150
【目的】当院で施行したRALPにおける, 若手医の手術成績とラーニングカーブを後方視的に検討した.
【対象と方法】2017年11月から2019年8月までに当院でRALPを施行した初期症例100例のうち, 一人の若手医が執刀した34例を対象とした. RALP導入時, 若手医は泌尿器科経験年数が8年であった. 検討内容は手術成績とラーニングカーブとした.
【結果】手術時間は189分 (155-322), コンソール時間は131分 (101-269), 出血量は50 mL (少量-600), 切除断端陽性は4例 (11.8%) であった. 合併症は尿道カテーテル抜去困難の1例のみであった. ラーニングカーブは13例で一定のレベルに到達していた.
【結論】RALPは泌尿器科経験年数に関係なく, 若手医でも安全にできる.