Japanese Journal of Endourology
Online ISSN : 2187-4700
Print ISSN : 2186-1889
ISSN-L : 2186-1889
特集3:これから始めるロボット支援下仙骨膣固定術
ロボット支援下仙骨膣固定術の導入に向けて
佐古 智子岩田 健宏西村 慎吾高本 篤和田 耕一郎枝村 康平小林 泰之荒木 元朗石井 亜矢乃渡邉 豊彦那須 保友
著者情報
ジャーナル フリー

2021 年 34 巻 2 号 p. 221-225

詳細
抄録

 骨盤臓器脱に対する治療として, 2010年に経腟メッシュ手術が, 2014年に腹腔鏡下仙骨膣固定術が保険収載され, 泌尿器科医が骨盤臓器脱に対する治療を行うことも一般的になってきている.

 2020年4月の診療報酬改定により, 新たにロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術が保険収載された. 腹腔鏡下仙骨膣固定術は, 正確な剥離操作を要し, 深部での縫合結紮操作を多用する手術であることなど, 良性疾患に対する手術でありながら手技の難易度が比較的高い術式であると考えられる. これに対して手術支援ロボットを用いることで, 手術の難易度が低減されること, 手術成績が向上することが期待される.

 当院でも2020年8月よりロボット支援下仙骨膣固定術を導入した. ロボット支援下仙骨膣固定術のメリットやデメリット, 導入の意義などについて, 手術導入に向けた取り組みについて述べる.

著者関連情報
© 2021 日本泌尿器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top