2021 年 34 巻 2 号 p. 217-220
骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨膣固定術は, 経腹的な外科的治療法として本邦で標準術式となっている. 当院では, 腹腔鏡下仙骨膣固定術100例を経験したのち, 2019年2月よりロボット支援仙骨膣固定術を導入し, 21例を経験した. 導入初期よりロボット支援手術の特色を生かした術式への改善を試みており, 特にExtra armを有効利用することで, 助手の負担軽減と経腟操作を省略することができた. 当院におけるロボット支援仙骨膣固定術について, 従来法からの工夫を含め報告する.