2021 年 34 巻 2 号 p. 323-327
【目的】
当科において施行されたロボット支援腎盂形成術 (Robot-Assisted Pyeloplasty : RAPP) の初期成績をまとめ, 旧来の腹腔鏡下腎盂形成術 (Laparoscopic Pyeloplasty : LPP) との比較検討を行ったので報告する.
【対象・方法】
当科で施行したRAPP 30例とLPP 50例について, 患者背景, 手術内容, 術後経過に関して比較検討した. 手術は全例, 経腹膜到達法によるAnderson-Hynes法にて施行した.
【結果】
RAPPは6名, LPPは2名の術者が執刀した. 手術時間, 気腹時間, 吻合時間, 出血量は170分/181分 (p=0.33), 140分/151分 (p=0.29), 41分/54分 (p<0.01), 13 mL/5 mL (p<0.01) であった. 全例術後に改善を認めた.
【結論】
RAPPはLPPと比較し手術時間, 在院日数, 成功率ともに同等で遜色ない.