Japanese Journal of Endourology
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ロボット手術
小線源部分治療後の前立腺局所再発に対する救済ロボット支援前立腺全摘除の経験
福田 翔平松岡 陽齋藤 一隆藤井 靖久
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2021 年 34 巻 2 号 p. 328-334

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抄録

【緒言】当院では限局性前立腺癌に対し小線源療法による前立腺部分治療を行っている. 部分治療後の局所再発2例に救済ロボット支援前立腺全摘除 (sRARP) を施行した.

【方法・結果】症例1は59歳. 中間リスク前立腺癌の診断で両葉腹側への部分治療を施行. 治療4年6カ月後, 局所再発ありsRARPを施行. 尖部周囲に癒着あるも非治療域である前立腺背側の癒着はなかった. 症例2は67歳. 中間リスク前立腺癌の診断で右葉への部分治療を施行. 治療3年10カ月後, 局所再発ありsRARPを施行. 右側方・右背側に癒着あるも非治療域である左側方の癒着はなかった. いずれの症例も周術期合併症を認めず, 術後生化学的再発なく経過, 社会的尿禁制を得ている.

【結論】小線源部分治療後局所再発へのsRARPは治療選択肢の一つとなりうる.

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© 2021 日本泌尿器内視鏡学会
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