目的:医療安全の面などから,救急医療における薬剤師関与の認識が高まっている。救急医療現場における薬剤師業務の実態を明らかにすることを目的としてその現状調査を行った。方法:全国救命救急センター・日本救急医学会指導医指定施設計209施設のセンター長・薬剤部長を対象にアンケート調査を実施し,2007年2月までに返送された回答を基に集計。結果:回収率はセンター長55.0%,薬剤部長65.6%。担当薬剤師配置率は34.9%。薬品管理実施率が83.3%,薬剤の投与方法など,適正使用に関する情報提供実施率が約50%。 センター長の約60%が情報提供を希望し,80%以上が薬剤師の配置が必要と回答。薬剤師配置の障害として両者ともに半数以上が“”施設基準がない”,“薬剤師の数が少ない”と回答。考察:救急医療への薬剤師関与の必要性が明確になった。今後,救急医療における薬剤師業務指針などを作成するとともに,薬剤師配置のための環境整備が必要である。