2006年に日本臨床救急医学会が神経救急病院前救護・初期診療ガイドライン検討委員会を立ち上げ,病院前での意識障害傷病者の観察と判断をテーマに,コースガイドブックの策定と実際のコースの展開を目指して活動してきた。翌年まず救急隊員による脳卒中の観察・処置の標準化PSLS(Prehospital Stroke Life Support)のコースガイドブックの出版とコース運営,そして続いて2008年10月にPCEC(Prehospital Coma Evaluation and Care)コースガイドブックを出版するに至った。その後各地域でコースのプログラムが策定され,それに基づきコースが開かれてきた。コース開催後,事務局へ報告されたPCECコースは58回,1,486名の受講者(2010年5月10日現在)である。コースの内容は標準化されているPSLSと異なり,地域の実情に応じて開催されており, ここに代表的な3つのプログラムを示し,概要とそれぞれの特徴を説明し,加えてPCECのコース展開の現況と課題を報告する。