2013 年 16 巻 1 号 p. 13-20
市販されているAED 3社10器種の心室細動(VF)・心室頻拍(VT)・その他の類似波形への反応を調査した。VT波形は蘇生訓練用シミュレーター発生の8種類の波形を使い,心拍数120/分から240/分のVT波形を発生させ調べた。VT波形へのショック適応基準に各社AED間で差がみられた。心拍数140/分のVTからショック適応と判断する器種,180/分からの器種,VTの波形によっては220/分でもショック適応外と判断する器種と各社基準に違いがみられた。同一社販売のAED専用器と除細動器付属AEDでも基準に違いがあり,1社はそれを公表していた。AEDの特異性については,1社のAED専用器と2社の除細動器付属AEDで,VT類似波形をショック適応と判断する可能性がみられた。モニター画面で波形をみながらAED解析を行う可能性の高い部門では,蘇生現場で医療スタッフが混乱しないよう,上記内容をあらかじめ周知しておくことが大切である。