日本臨床救急医学会雑誌
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症例報告
術後急性腎機能障害患者に対しての高用量Liposomal Amphotericin B長期使用経験
中蔵 伊知郎山下 大輔堀部 明美和田 恭一老田 章小原 延章佐田 誠
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2013 年 16 巻 1 号 p. 21-24

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抄録

急性大動脈解離の緊急手術後に急性腎機能障害,Candida血症を合併した患者に高用量Liposomal Amphotericin B(以下,L-AMB)を長期投与した症例を経験したので報告する。 症例は39歳,男性。急性大動脈解離と診断され,全弓部置換術を施行。術後1日目より無尿となり,急性腎機能障害と診断され,血液浄化法を施行された。術後25日目にβ-Dグルカン陽性となり,Micafunginを投与開始した。後日,血液培養よりCandida αlbicαnsが検出されたが,Micafunginのみの治療では熱発およびCRP高値が継続したため,術後38日目よりL-AMB 5mg/kg/日を追加。L-AMB投与により血液培養の陰性化, β-Dグルカンの低下を認め,69日間投与した。高用量L-AMBを投与したが,血液浄化法を離脱できるまでに腎機能は回復した。しかし,血液浄化法施行中も低カリウム血症がみられた。以上より,術後の急性腎機能障害時のCandida血症の際に,高用量L-AMBを投与しての長期治療が可能であったが,低カリウム血症がみられ,副作用モニタリングを十分に行う必要があると考えられた。

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© 2013 日本臨床救急医学会
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