日本臨床救急医学会雑誌
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症例報告
幽門側胃切除術後に胃石性腸閉塞をきたした1例
石井 亘飯塚 亮二大岩 祐介岡田 遥平市川 哲也荒井 裕介榊原 謙檜垣 聡成宮 博理北村 誠
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2015 年 18 巻 6 号 p. 747-750

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抄録
幽門側胃切除術後にできる残胃胃石に起因する腸閉塞は比較的まれである。今回,胃石性腸閉塞をきたした症例を経験したので報告する。症例は60歳代,男性。受診1カ月前より心窩部痛を認め,また頻回の嘔気・嘔吐を認めており,当院消化器科に受診予定であったが,頻回の嘔吐と腹痛の増強を認めたため救命救急センターを受診した。腹部CT 検査にて十二指腸水平脚に胃石を認め,残胃の拡張を認めた。既往歴に幽門側胃切除術,Billroth Ⅰ法再建術があった。保存加療としていたが,その後胃石は小腸に嵌頓し腸閉塞症状を呈し,小腸内視鏡にて胃石の粉砕を試みたが困難であり,緊急開腹手術を施行した。手術所見としては,小腸に嵌頓した胃石を同定し,腸管壊死は認めなかったため,用手的に粉砕して閉塞を解除し手術を終了した。胃石は,胃切除後の合併症としてまれであるが,腸閉塞を高率にきたすことがあり,認めた場合には早期に内視鏡下での摘出も考慮すべきである。
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© 2015 日本臨床救急医学会
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