日本臨床救急医学会雑誌
Online ISSN : 2187-9001
Print ISSN : 1345-0581
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原著
ER-ICUでの人工呼吸器装着患者におけるモビリティプロトコール
新井 ひとみ田中 友季子中島 ゆかり加藤 登紀江山崎 範子平井 恵美子溝江 亜紀子山下 直美佐久間 夕美子大久保 源太
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2016 年 19 巻 3 号 p. 457-460

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抄録
人工呼吸器早期離脱を目的としてモビリティプロトコールを導入し,導入前2010年6月から10月,導入後2011年8月から12月を比較し,その効果を検討した。モビリティスクリーニングシートを作成し,プロトコールのレベルに沿って離床を行った。介入群ではパラマウント社のベッド「トータルケア®」を使用した。APACHE Ⅱ 17点未満の人口呼吸器装着日数は,対照群(n=11)で5.9±3.7日に対し,介入群(n=3)で2.3±0.6日と有意に減少(p=0.01)した。一方,APACHE Ⅱ 20点以上の人工呼吸器装着日数は,対照群(n=3)で6.0±3.6日に対し,介入群(n=9)で6.7±4.0日と差を認めなかった。プロトコールを導入したことで,患者の状態に合わせ,早期からモビライゼーションが実施できた。また,受け持ち看護師による評価や技術の違いを統一化し,ケアの質を上げることができ,人工呼吸器装着日数の短縮につながったと結論した。
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© 2016 日本臨床救急医学会
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