2017 年 20 巻 4 号 p. 577-580
多数の軽症患者受診に紛れ少数の重症例が生じる小児救急診療において,緊急度判定の重要性は高い。有用性ならびに汎用性の高い小児の緊急度判定法の確立が喫緊の課題である。①成長によりさまざまなパラメーターが著しく変化し,自己表現能力が未成熟である患者群の特徴,②多くの救急疾患が一般小児科外来を受診する現状,③小児人口の絶対的減少という社会的背景を踏まえ,救急科のみならず小児科・内科・耳鼻咽喉科などを含めた領域横断的な研究を通して,家庭−病院前−初療の各時相における緊急度判定の体系を構築する必要がある。