背景:救急車内での空気拡散状況について,スモークマシンで検証した煙粒子よりも小さな飛沫核の拡散状況は明らかにされておらず,その状況を把握し対策を講じる必要がある。目的:飛沫核拡散に対して,救急車の空調設定条件が与える影響を定量的に評価し,その対策を講じること。方法:救急車の空調設定およびパーティションの有無について,傷病者の頭部付近からCO2ガスを全噴射させ,救急車内にCO2濃度計を8地点に設置し,それぞれの濃度変化を把握,検証した。結果:スモークマシンと同様にリアクーラーが大きな影響を与え,パーティション設置で隊員への曝露が軽減されることが確認されたが,曝露領域と考えられていなかった隊員席下の収納庫内や床面への長時間の滞留を認めた。考察:空調設定とパーティションの設置により飛沫核拡散抑制できることが示唆されたが,病院収容後には飛沫核を救急車外に排気するため一定時間強制換気後に乗車する必要がある。