目的:当院の救急外来では,救急外来担当薬剤師(以下,ER薬剤師)が常用薬の記録を行い,当該科医師が入院確定患者の常用薬継続処方を行うが,処方遅延と業務負担が問題であった。そこで常用薬継続処方をER薬剤師が代行するプロトコールに基づく薬物治療管理(PBPM)を導入し,有用性を評価した。方法:PBPM導入前後3カ月間,救急外来搬入後に整形外科入院した患者を対象とした。入院確定後の常用薬継続処方までの所要時間と,切り替え処方疑義照会件数を調査した。医師7名に業務負担に関するアンケートを行った。結果:PBPM導入前後の患者数は16名と30名であり,所要時間の中央値は2.4時間から0.7時間に有意に短縮した(p<0.05)。疑義照会件数は導入後0件であった。すべての医師が「業務負担軽減効果を実感した」と回答した。結論:ER薬剤師による整形外科の緊急入院患者を対象としたPBPMは,処方の迅速化と正確性,医師の業務負担軽減に寄与することが示唆された。