2024 年 27 巻 6 号 p. 751-756
目的:Veno-venous extracorporeal membrane oxygenation(V-V ECMO)管理を要した重症Coronavirus disease 2019(COVID-19)患者の消化管出血について検討した。方法:2020年4月〜2021年3月の間にICUへ入室し,V-V ECMOを実施した重症COVID-19患者を対象とし,消化管出血の発生率を調べ,次に消化管出血群と非出血群に分けて両群を比較した。結果:期間中に入院した23例中,出血群7例(30.4%),非出血群16例(69.6%)であった。院内死亡率は出血群で有意に高く(100% vs 25%;p=0.001),ECMO期間も出血群で有意に長かった(平均時間39日 vs 10.5日;p=0.018)。結論:ECMOを要した重症COVID-19患者における消化管出血の合併は,ECMO施行期間を長期化させ,生命予後不良の強い予測因子であった。