日本臨床救急医学会雑誌
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原著
心肺機能停止症例におけるインフォームド・コンセント
阪本 敏久斎藤 大蔵金子 直之森河内 豊川上 正人岡田 芳明
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2000 年 3 巻 4 号 p. 391-397

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抄録

目的:CPA症例ではインフォームド・コンセント(IC)が得られにくいことから家族の意見を調査した。対象・方法:突発性CPAにて収容した1058例の家族に調査票を郵送した。調査は1.既往歴と関連するCPAの場合,前医とのIC,2.救急隊の搬送・処置,3.開胸心マッサージ(OCCPR)の是非,4.死亡例では死因説明の理解度,に関して施行した。結果:277通を回収し,1.既往歴のうちCPAの直接原因として可能性があるのは135例で,それを前医より説明されていたのは29例(21.5%)にすぎなかった。2.救急隊への不満は時間・処置に対するものが多かった。3.積極的OCCPRを希望したのは167例(70.2%)で,反対は少数であった。4.医師の死因説明に納得しない家族が35例(13.1%)あり,突発性のため理解不能と答えた家族が多かった。考察・結論:突然のCPAでも2/3以上が治療・説明を理解したが,なお家族の立場に立った説明が肝要と考える。

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© 2000 日本臨床救急医学会
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