平成■年■月■日より発熱,咽頭痛が出現し,近医耳鼻咽喉科で扁桃周囲炎の診断で穿刺排膿,抗生剤投与を受けた。■月■日,胸部にガス像をみとめたため当センター紹介となった。初診時胸部は高度に腫張,発赤しており捻髪音,握雪感をみとめた。胸部CTにて頸部から胸部の皮下にかけてガス像をみとめたためデブリドマンを施行した。術中所見では皮下から筋膜までの壊死をみとめた。グラム染色の結果はグラム陽性球菌であり,培養の結果はPeptostreptococcusであった。 壊死性軟部組織感染症のうちnon clostridial cellulitisと診断し抗生剤投与,1日2回のデブリドマンによつて炎症は落ち着いた。第20病日にメッシュグラフトによる植皮を行い,54日後転院となった。