論文ID: 090106
【 目的】 COPD患者の終末期における訪問看護師の支援のプロセスに生じるパターンを把握し,パターンによって変化する支援の様相を明らかにする.
【 方法】 関東圏内の訪問看護師を対象として,グラウンデッド・セオリー・アプローチStrauss & Corbin(1990/1999)を用いて分析した.
【 結果】 COPD患者の終末期における訪問看護師の支援のプロセスは,訪問看護師の捉えたCOPD療養者の特徴的な状態に応じて,穏やかな終焉,急激な転帰,病状認識の乖離,増強する孤独感という4つのパターンに分類された.これらのパターンは,予後予測の困難さ,呼吸困難のコントロールの難しさ,差し迫る死の認識,直ぐに対応できる介護力などの影響を受けていた.
【 結論】 COPD患者の終末期における訪問看護師の支援のプロセスは,患者に残された時間を見積り,生きるために必要な意志を尊重して,生きようとする力を支えつつも,死に向かう覚悟を形成していくプロセスであった.