日本エンドオブライフケア学会誌
Online ISSN : 2758-3570
Print ISSN : 2433-2763
日本エンドオブライフケア学会会員の研究に関するニーズ—過去の研究動向と今後の研究支援に関する要望—
梶井 文子 平原 佐斗司坂井 志麻片山 陽子内田 陽子長江 弘子荻野 美恵子
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ジャーナル フリー 早期公開

論文ID: 100101

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抄録

目的】 本研究の目的は,日本EOLケア学会学会員における,EOLケアに対する過去の研究動向,今後の研究テーマに関する内容や方法,研究疑問,ならびに研究支援に関する要望を明らかにすることである.

方法】 2023年1月19日から2月末に,Google formにより学会員全数へ無記名自記式アンケートを,研究倫理審査委員会の承認の上で実施した.分析方法は,単純集計および職種別の違い(χ2検定),研究疑問は質的分析を行った.

結果】 107名の回答(回収率19.6%)を得た.学会員の研究経験は91.0%,EOLケアに関する研究経験75.7%であった.研究テーマの10項目において,過去に対し今後の比率が増加した.EOLケアの研究に生かすための技術・方法,エビデンスの系統的整理,研究に関する基礎知識の獲得など研究支援に関する要望が多かった.

結論】 研究活動推進委員会の今後の活動計画に,優先性の高い研究支援に関する内容から反映させていく必要性が示唆された.

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