抄録
世界的なコロナウイルス感染によって経済的社会的活動が停滞しました. 教育もまたその例外ではなく全国的に休校となり,その後,多くの大学は Zoom などを採用して在宅授業を実施することで危機に対応しました. 他方,国によっては冷静に対応したところもありました. そこでフランス語圏のフランスとスイスの高等教育の最近の状況を紹介し,今回のような緊急事態で異なる背景をもつ教育制度と方法がどのような影響を及ぼしているかを考察して,事態が終息したのちの高等教育の在り方を検討するための資料を提供しています.